健康でいることのリスク

大阪に私の母は独り住まいをしています。
父は24年前に他界しました。
その後、3人の子どもたちは次々と独立をし、実家にいる母の元から
巣立ちました。その後、母は20年近く、独り暮らしをしています。
耳が少し不自由ですが好きな絵画を水彩画・日本画と楽しんでいます。
書道はかなを永年やっていましたが神経を集中する事が
厳しくなったことや、展覧会に出品する気苦労を考えると
ここ最近はやめてしまっています。
社交ダンスを20年近くやってきましたが、
レッスン中に一度転倒をし、手や肘を骨折をすることもありました。
骨折の治療中に、通院していた病院の医療機器を繋ぐコードに躓き、
転倒し骨折をしました。
入院を余儀なくされ、そのときは兄にはダンスはやめてしまえと
言われてしまいましたが、母はダンスがこの上なく好きでしたので、
リハビリを懸命にして、復帰しました。
その母の入院の時に、私は幼稚園児だった子ども達を連れ
母の付き添いをしました。
母が入院をするときには、何故か、遠く離れた末子である私が
巡り合わせなのか。。。傍にいてやれる事が叶えられています。
兄弟の中で一番最初に嫁ぎ、実家から独立した私でしたが、
母には一番身近な子どもだったのかも知れません。
小さい頃から母の身のまわりの細々したことに世話を焼くのが好きでした。
嫁いでからは、実家へは疎遠になりました。。
結婚の失敗。離婚。
実家に帰ることは、出戻り娘のレッテルが貼られ、
そういう娘の身を晒すのが母に申し訳ないと思うようになりました。
それが、昨年、母の思い掛けない病気が発覚して、
そのときに偶然、検診に付き添った私が手術や検診の付き添いから
・・・母が求めている家族が見えてきました。
病気もするし、元気とは言え、高齢者が独りで暮らすと言う事は・・・
かなり危険も伴います。
元気でいればいるほど、国家は責任がなく、
自己の責任で生かされるのです。
それはまた 本人の生きる尊厳なのです。
自分の母と。高齢と言うことの在り方を考えたいと思っています。

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